こんにちは。2023年まとめ記事を投稿するまでは2023年です。
「○○年良かった△△」シリーズはこのブログでも小説・アニメ・映画など色々あり、毎回全部網羅は無理だね……という気持ちになってきました。 かといって全く振り返らないのは勿体ない気がするので、特に良かった作品についてザッと触れていきたいというのがこの記事の目的。
TVアニメ
TVアニメに関しては、上半期には感想を上げています(下半期を上げる予定は……)。 unitcircle.hatenablog.com
また、年間10選として次の2記事を書きました。これでそれなりには拾えてはいそう。 話数単位10選の記事を書いて、いいエピソードの感想は(年末じゃなくても)もっと書いていきたいな~と思いました。 unitcircle.hatenablog.com unitcircle.hatenablog.com
今年特に印象的な作品を挙げて行くとこんな感じでしょうか。
- 『転生王女と天才令嬢の魔法革命』
- 『ポールプリンセス!!』(WEBアニメですが)
- 『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』
- 『ワールドダイスター』
- 『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』
- 『アイドルマスター ミリオンライブ!』
まだ続いている『アイドルマスター シャイニーカラーズ』も含め『アイドルマスター』のアニメが3作あり、(どれにもそこまで詳しくはないこともあって)違いを感じつつの視聴が楽しい1年でもありました。
『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』
最も熱中したTVアニメを1つ選ぶなら、『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』でしょう。 『BanG Dream!』シリーズのアニメは一通り追っていた(特に2期が好みだった)ので期待はしていたのですが、期待よりだいぶ尖った、そして好みの作風で非常に良かったです。 「MyGO!!!!!」や「Ave Mujica」がどう結成されるかすらわからないドキドキ感もあり、毎週が楽しかったですね。
映画
2023年良かった映画を10作選ぶとしたらこんな感じ。 しっかり時間を使って考えたわけではないので明日には変わっていそうですが……
- 『劇場版 ポールプリンセス!!』
- 『ゴジラ -1.0』
- 『BLUE GIANT』
- 『アイドルマスター ミリオンライブ!第3幕』
- 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
- 『ガールズ&パンツァー 最終章 第4話』
- 『グリッドマン ユニバース』
- 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
- 『M3GAN』
上の方の作品について少しずつ触れておきます。
『劇場版 ポールプリンセス!!』
今年の最も印象的な映画と言えば『劇場版 ポールプリンセス!!』。 劇場版公開前からコンテンツを追っていたのですが、ポールダンスショーのクオリティも更に進化し、物語としてもしっかりまとまったものになっていて、一度では消化しきれない濃密さがありました*1。 また、コンテンツ自体も出来の割りにあまり広がっていないと感じていたのですが、劇場版が公開してからはじわじわと広がっていき、その感覚が楽しくもあった1か月でした。 合同誌に参加したのも人生初でしたね。
unitcircle.hatenablog.com unitcircle.hatenablog.com
『ゴジラ -1.0』
『シン・ゴジラ』以来の国産実写ゴジラ映画。 戦中、戦後の一個人の視点に絞ったことで描かれた新たなゴジラ像ということで、その存在の脅威度合いがうまく描かれていてとても良かったです。 4DX Screen で初めて映画を観たりもしましたね。
『BLUE GIANT』
ジャズを題材とした漫画作品の映画化。
前知識なしで劇場で観て、凄いパワーで殴られた、という感じでした。 楽曲に力強さがあって、筋書きはベタだけどその分よく効いてくる、みたいな。
『アイドルマスター ミリオンライブ!第3幕』
millionlive-anime.idolmaster-official.jp
TVアニメの欄にも挙げましたが、劇場先行上映での応援上映が新鮮な体験の作品でした。 第3幕公開が9月末なのに、年末まで上映し続けた(もはや先行上映ではなくなった)のもとんでもないことですね。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『スパイダーマン』の外伝作品『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。 前作は映像表現が大きな特徴でしたが、今作はそれに加え物語の構造が光った印象でした。 マルチバースの世界観を存分に活かし、「スパイダーマン」という物語を俯瞰し、一般化する。 作中のその行為は、個々の物語を生きた彼ら彼女らに対してあまりに乱暴に思えますが、そこが興味深さでもあり。
本作では完結しておらず、続編も既に決まっています。 とはいえ、始まりと終わりはビシッと決まってて、一本の映画として充分なボリュームもありました。 (シナリオ上仕方ないですが)シンプルに爽快な気分になれるシーンが少な目だったのは若干気になるところ。
楽曲
パッと思いついたよく聴いている曲を挙げていきます。
無路矢 / MyGO!!!!!
今年は一番聴いた曲は多分これ。 高松燈と要楽奈のツインボーカル楽曲なのですが、楽奈パートがかなりの高音で、最初楽奈が歌っているとは思いませんでした。 どこか他人とは違うと感じている二人が、詩で、音でなら繋がることができることが表現された歌詞で、非常に好きです。
リメイン / 南曜スバル
『劇場版 ポールプリンセス!!』の楽曲も当然好きなのですが、まだフルは出ていないというのと、繰り返し聴いた度で言えばまだこちら、ということで。 「リメイン」の良さは以前の記事にも書きました。書いていないことだと、シンプルに歌声が良いこと。震えるような、それでいて伸びる歌声は、スバルの心情を非常に良く表していると感じます。
Take your hand / アニスフィア・ウィン・パレッティア、ユフィリア・マゼンタ
これも以前紹介しましたね。「全部言ってる!」けれどラップ調なので自然とスッと身体に入ってくる、そんな曲です。
shiny shiny / 早坂芽衣×成宮すず
『IDOLY PRIDE』の二人によるデュエット曲。 ピアノの音が入ってるとそれだけで好きみたいなところがあるのですが、ラップ調で軽やかな感じとマッチしていてとても好きです。 二人を猫と子犬に見立てたMVもかわいらしいです。
Overcast Sky / 新生グラン・エプレ
『アサルトリリィ Last Bullet』のレギオン、新生グラン・エプレの楽曲。 イントロからしてカッコいい。 一人一人が歌い始めるのも、集大成感があります。 グラン・エプレと生徒会防衛隊が新たなレギオンを結成するという曲だからこその、「いま 生まれ変わろう あなたと一緒なら」が良いです。
ときめきの風に乗って / フウカ
『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』の主題歌。 風に乗るような伸びる歌声と、気持ちのいいくらいまっすぐな歌詞。 「シコウサクゴする毎日もラブだ!」が良いですね。
小説
上半期の感想記事は書いているので、下半期で印象的だった作品について書きます。 unitcircle.hatenablog.com
『走馬灯のセトリは考えておいて』
古くからある概念と現代 / 近未来的要素を絡めて語る、これぞSFという短編集。 表題作も非常に良いですが、個人的に好きだったのは『絶滅の作法』。 ほとんどの生物が絶滅した後の世界で、異星人が日本文化を追体験する短編です。 普段何気なく受け入れている様々な人としての作法を、全く前提を持たない異星人の視点で体験していきます。 あくまで「追体験」なのに、本物に近いものを求めるにつれて、本当に人として生きているのと境界が曖昧になっていく、そんな面白さがありました。
『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』
『Y田A子に世界は難しい』『君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主』の大澤めぐみ作品。
群像劇的な作品で、4章それぞれで語り手の登場人物が替わります。 登場人物が持つ情報や思考の違い、外から見たらどう見えているかが、読み進めていくことでよりわかっていく面白さがありました。 自分で気にしていることがバレていたり、むしろ、微笑ましく思われていたり。 地の文、すなわち登場人物の思考が魅力的な*2の作品で(紹介が難しいですが)オススメです。
『世界の終わりに問う賛歌』
舞台は、魔力が衰退し科学技術が発展した世界。「苦痛を感じることで魔力を生み出す少女」に長期間魔力を生み出させることを命じられた、マフィアの拷問官の物語。
「拷問」という強い単語とはギャップを感じるかもしれませんが、本作の見所は、如何に少女を死なせず、壊さず、魔力を生み出させ続けるかを模索する、主人公と研究者たちの試行錯誤です。作中で魔力を生み出す少女と彼女の魔力を吸い取る装置は「次世代型発魔炉」と呼ばれています。次世代型発魔炉開発メンバーに与えられた使命は、「発魔炉を長期運用すること」。同様に苦痛から魔力を生み出すことのできた魔導士は過去数人いましたが、いずれも苦痛が行き過ぎて死に至ってしまったのです。研究者たちはもちろん、拷問を生業とする主人公も境遇上その道を選ばざるを得なくなっただけであり、好んで罪のない純粋な少女を痛めつけたくはありません。「長期運用」という建前の目標と、なるべく彼女を傷つけたくないという本心が重なります。何かを達成するために仮説を立て、議論し、検証することを繰り返す姿という普遍的な面白さと、その題材の独特さが良かったです。
「拷問」という単語から想像される通り、本作には痛々しい描写も含まれるのでご注意ください。
漫画
細かに紹介を書くほど読み込めている作品が少ないので、最近読んで印象的だった作品を並べて、いくつかに軽く触れていきます。
『人造人間100』は全5巻で完結してしまいましたが、テーマに一貫性を持った美しい漫画でした。
『カテナチオ』は「できる限りのことを徹底してやる」を極めたような特殊なサッカー漫画で、「本気で勝負に拘る」主人公と、それに影響されていく周囲を描いた作品。
『レッドブルー』は総合格闘技漫画。週刊少年ジャンプでは『アスミカケル』も始まり、少年誌的にも(?)総合格闘技漫画が来ている感じがしますね。
『瞬きより迅く!!』は伝統派空手漫画。「寸止め」をルールとして採用していて、威力ではなく技を当てることが重要なのが独特。間合い管理がより大事で、攻防のテンポがいいのが特徴です。
まとめ
というわけで、2023年良かった色々について軽く語る記事は以上です。 漏れがある気もしますが、これくらいの軽さで続けて行きたいですね。 このブログも2023年下半期はそこそこ更新できたので、このペースを維持したいところです。