こんにちは。
先日、2本の映画を観に行き、その間の空いていた時間にプラネタリウムを観に行きました。普段プラネタリウムを観に行くことはあまりないのですが、直前に映画を観ていたこと、そしてその後に観た映画がライティング上映という特殊な上映形式だったこともあり、結果として1日で複数の異なる特殊な種類の映像体験をする形となりました。ちょうどいいので、並べて感想を書いておこうと思います。
0. 映画の通常上映
観た作品は『映画プリキュアオールスターズF』。『プリキュアシリーズ』にはあまり詳しくなかったのですが*1いわゆるヒーロー集合映画*2を知識が欠けた状態で楽しむのは得意だったので、今作も一定以上楽しめました。
2023allstars-f.precure-movie.com
本作は「プリキュアとは何か」を改めて考えたような作品で、プリキュアにあまり触れていない者からすると新鮮なところもありました。例を一つ挙げてみると『プリキュアシリーズ』は毎作品2人以上のプリキュアが登場しているということ。つまり『プリキュアシリーズ』は孤独で強き戦士ではなく、バディやチームとしてのヒーローを描き続けてきたのだということ。『ふたりはプリキュア』から始まったシリーズであることから明らかなのですが、初期作品に触れていないと案外それほど意識しないポイントだったりしました。
この記事は映像体験の話なので、内容の話はこの辺にして次に行きます。
1. プラネタリウム
アニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』*3に登場するプラネタリウム。同じく本編に登場するサンシャインシティのSUBWAYや階段にも行きました。planetarium.konicaminolta.jp
プラネタリウムに関しては、比較的最近?でも『キラッとプリ☆チャン』第3期*4や『ポールプリンセス!』*5といったプラネタリウムを要素の一つとして扱う作品に触れていて、行きたいな~と思っていたので良い機会でした。
観た作品は『Songs for the Planetarium 星空と巡るプレイリスト』。神谷浩史さんをナビゲーターとして、星にまつわるエピソードを紹介しつつ合間に楽曲を流す、ラジオ形式の内容でした。
プラネタリウムをあまり観たことがなかった*6からか少し意外だったのは、プラネタリウムのスクリーンに写されるのは夜空や宇宙、星だけではないということ。各エピソードに関連する地上の森や列車、上空から観た地上の景色や海に浮かぶフェリーを広いスクリーンに映し出していました。直前に通常の映画を観て、プラネタリウムの曲面スクリーンで(如何にもプラネタリウムっぽい映像だけでなく)通常の映画と近い映像を観たことにより、夜空に限らない汎用的な映像表現に利用できるという意味ではプラネタリウムの曲面スクリーンは平面スクリーンの延長線上にあるのだと改めて感じました。実際調べてみると、ドーム状のスクリーンに映像を映す「ドーム映像作品」というのが色々あるそうで、面白そうですね。
プラネタリウムで紹介されたエピソードで印象に残ったのは、北極星の話。北極星(ポールスター)である星は常に変わらない場所に目印としてあるように見えるが、実は長い時が経つと別の星に北極星の役割を交代していく。夢や目標もまた、ずっとそこにあるように思えるが、時が経つと別の物に変わっていくのだ、と。北極星をモチーフとした作品は色々あると思いますが、それらについて少し違った視点から考えることができそうな話でした。
2. 映画のライティング上映
さて、その日最後に行ったのは『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』のWSBライティング上映でした*7。劇場で結構な回数観ていてBlu-ray Discも持っている*8作品ですが、ライティング上映で観るのは初めてでした。
ライティング上映とは、映画館の天井・壁面にある照明が映画の内容に合わせて様々な色に点灯する上映です。本作のオーケストラコンサートに参加したことのある人は、あの時の照明演出に近い感じだと思ってもらうと良いと思います。
🎉番組決定✨
— 新文芸坐 (@shin_bungeiza) 2022年12月22日
皆様のお声をいただき、遂に照明付き上映が実現🪩
🔶1/15(日)19:30(終21:35予定)
『劇場版 少女☆歌劇 #レヴュースタァライト』WSBライティング上映
🎟️1/8(日)午前9時発売(オンライン・劇場窓口)
詳細はHPをご確認ください pic.twitter.com/aZAJ02aePa
会場に着いてみると、本日最終上映ということで『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を観に来た人しかいない様子。🦒のぬいぐるみがいくつも置いてあったり、ロビーでもスタァライト楽曲が流れ続ける異様な空間でした。
いざ上映が始まると、真ん中やや前という座席もあってか、ライトはスクリーン周辺のものが見える程度。ライト自体も、大きく主張するというよりはあくまで映画の盛り上がりに貢献する要素の一つという印象。それでもデコトラのシーン、血飛沫の出るシーン、燃え上がるシーンなどの迫力はかなり増しているように感じました。ライトの操作はリアルタイムで行われているらしいです*9。また音の迫力も素晴らしく、ライトと合わさることで臨場感が高まっていたように感じました。
映画の特殊な上映形式にも、IMAXや4DX、MX4Dや轟音、爆音など色々なものがあります。ライティング上映は、ライトによってスクリーンが疑似的に拡張され、空間としての体験になっているという意味で独特の面白さがありました。また開催されたら行ってみたいと思います。
おわりに
というわけで、プラネタリウムとライティング上映という複数の特殊な映像体験を1日でした話でした。映画館に行く機会は結構あったのですが、こういった形で派生した映像表現もあると知ることができて良かったです。今後も色んな映像体験をしていきたい!