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2022年上半期良かった映画

こんにちは。

2022年上半期*1良かった*2映画について書いていこうと思います。半分くらいは特撮映画(MCU*3/仮面ライダー/ウルトラマン)、残りはアニメ映画って感じです。

また、2022年上半期良かったアニメ/漫画/小説も投稿予定です(気力があれば)。特に気に入った作品は前に持ってきています。致命的なネタバレは避けるつもりですが、気にする人は作品名だけ見てね。

新作

今年はそこそこ映画館行きました。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

MCUスパイダーマンの三作目。マルチバースの扉が開かれて過去作のヴィラン達がやってくるお祭り映画。

まず一言、非常に満足度が高かったです。

本作を観る前にスパイダーマン過去作(1~3とアメイジング1,2)を復習*4しておいたのですが、これは間違いなく正しい選択でした。MCU版は観客がスパイダーマンの物語を知っていることを前提として切り口を変える試みが面白いですが、本作はその集大成と言えると思います。

他にもピーター・MJ・ネッドの三人組はやっぱり良いなあとか、アイアンスパイダーが好きとか、ドクター・オクトパスのアームが好きとか、過去作のあのシーンを拾うのは卑怯とか、挙げるとキリがないですね。

三部作の一応の完結編ということですが、真の意味で「親愛なる隣人」としてのピーター・パーカーの物語はここから始まるのだなと思います*5

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

原作者の鳥山明氏が脚本・キャラクターデザインを務める、ドラゴンボール最新作。前作『ドラゴンボール超 ブロリー』は、Z時代のブロリーを再解釈したリブート作品として傑作と言える出来でした。それを踏まえた本作はどんな出来になっているかと長い間*6楽しみにしていましたが、その期待に応えてくれたと思います。本作を一言で言い表すならば、良い意味で夏休みのドラゴンボール映画概念を体現した映画、と言ったところでしょうか。

本作の最大の特徴は、キービジュアルからもわかる通り、ピッコロと孫悟飯を中心とした物語ということでしょう。特に序盤~中盤はピッコロ視点で話が進むのですが、察しの良さから話が驚くほどスムーズに進んでいきました。ピッコロさんがこの映画のMVPですね。新キャラクターのガンマ2号との絡みも良かったです。

また、本作は『スーパーヒーロー』と題している通り、いわゆるアメコミを意識した音楽、演出が見られ、それらが作中世界に非常に馴染んでいました。鳥山明氏の描く漫画からアメコミへのリスペクトが伺えることを考えると、それも納得かもしれません。

CG中心で描かれる戦闘はカメラワークも大胆で迫力があり、雨の中の戦闘シーンは必見です。

本作で、劇場版ドラゴンボール超の作風の幅が広がったように思います。次回作の元ネタはやっぱりあの辺かな?と予想しつつ、楽しみにしておきます。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

ドクター・ストレンジ』の二作目であり、サム・ライミ氏が監督を務める本作。時系列的には『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の後にあたります。前日譚である『ワンダヴィジョン』は未見だったのですが、それでも充分に楽しめる内容でした。

マルチバースという設定で良くも悪くも何でもありになりそうなところを上手く抑えつつ、マルチバースならではの思い切った展開を見せてくれました。メインヴィランのワンダの大暴れが楽しく、またホラー的な演出もいいスパイスになっていたと思います。

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略

2011年放送の『輪るピングドラム』10周年を記念した劇場作品。2クールアニメの前半を再構成し、そこに新規カット・新曲を一部加えた構成になります。最近だと『少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』が近いかもしれません。

総集編としてしっかりまとまっており、新規カットや新曲も良かったです。後編にも期待。

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル

仮面ライダーオーズ』の10周年を記念した続編作品。オーズで一番好きなコンボはタジャドルです。

「大体こんな感じかなという予想」を良い意味で裏切ってくれて、それでいてリスペクトはあり、仮面ライダーオーズとして新作を作ろうという意志が見られたのが個人的に嬉しかったところでした。

ただ、1時間未満という尺の短さにより割を食ったキャラ達や活かしきれなかった要素のある点は否めず、せめて1時間30分はあれば、とも思いました。

仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏

仮面ライダーセイバー』の本編終了から8年後を描くスピンオフ。

本編から少し対象年齢を上げてか、全体的に暗めでありつつもオシャレな雰囲気の本編とEDでした。話もVシネとしてまとまっていたのが好印象。ただ仮面ライダーセイバーとして完結後に焦点を当てるのがそこなのか、とは少し思いました。

8年後のソードオブロゴスの面々も少し映るのですが、これだけで終わるのは勿体ない気もしてしまいます。Vシネ第二弾が欲しいところですね。

BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!

本作は、アニメ『BanG Dream! 3rd Season』の後を、Poppin'Partyに焦点を当てた劇場作品です。RAISE A SUILENとMorfonicaも出ます。

良かった点は、やはりアニメ1期から3期までのPoppin'Partyのらしさが本作でも健在だったこと。それとバンドリの劇場作品を映画館で観たのは初だったので、音響パワーの強さを感じました。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁

劇場版『名探偵コナン』シリーズの25作目。コナン映画を劇場で観たのはだいぶ久々かもしれません。安室さんを観に行ったのですが、まとまった内容で良かったです。やはりアクションが見所ですね。

シン・ウルトラマン

監督を樋口真嗣、企画・脚本を庵野秀明氏が務める『ウルトラマン』のリブート作品。幼少期に『ウルトラマン』を(レンタルで)見た者として、観に行かない訳にはいかない作品でした。

オリジナルにある要素の解釈の仕方が興味深かったです。特に序盤、ウルトラマンの見た目や動きに得体の知れない巨大宇宙人感がしっかり表現されていました。また、メフィラス星人の存在感が非常に良かったと思います。

一方で、元が1話完結形式だから当然なのですが、途中ややブツ切り気味に感じてしまうところもありました。1本の映画ではなくドラマ形式の方が、より多くの禍威獣・外星人や、禍特対の面々との交流を描けたのではと思ったりもしました*7

また、TSUBURAYA IMAGINATIONで配信されている『シン・ウルトラファイト』は、本編の映像や素材を使い、(あの声で)実況を加えた映像作品です。やりたい放題感が非常に楽しいので、本編を見た人にはオススメです。

同じくウルトラマンのオマージュ作品である『ULTRAMAN*8も昔見て良かった記憶があるので、改めて見て比較もしてみたいところです*9

ウルトラマントリガー エピソードZ

ウルトラマンティガ』25周年記念の年に作られたウルトラマン最新作『ウルトラマントリガー』の劇場版。個人的に、劇場でウルトラマン映画を見るのは『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でした。

本作の敵であるイーヴィルトリガーは言うまでもなくイーヴィルティガをオマージュしているのですが、そのまま設定を持ってくるのではなく、トリガーの上で再解釈していたのが好印象。トリガーの完結編として良い出来だったと思います。

鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー

実写版『鋼の錬金術師』の2作目にして、完結編の前編に当たる本作。完結編の予告を初めて見たときは1作目も見ていなかったので、まず3作で原作27巻を最後までやるって正気?というのが第一印象でした。

いざ見てみると、『復讐者スカー』と題されている通りイシュヴァール殲滅戦を中心にしっかりと再構成されており、満足のいく出来だったと思います。

完結編後編も先日公開されたので、観に行きたいですね。

バブル

アニメ『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』の荒木哲郎監督とWIT STUDIOによるアニメーション映画。Netflixでも配信されていたのですが、劇場で観た方が良いタイプの作品だと思ったので劇場で観ました。

パルクールのアクションが非常に良かったです。崩壊した東京と、空中に浮かぶ泡(バブル)が良いアトラクションステージになっていて、単純に映像として気持ち良かったです。みんな大好き東京タワー。

ストーリーはベタですが熱い部分もあり、アクションの良さを補強する方に機能していたように思います(若干テンポが悪く感じる部分があったくらい?)。地味にアンダーテイカーのリーダー好き。

犬王

湯浅政明監督とサイエンスSARUによる『平家物語 犬王の巻』のアニメ化。同じくサイエンスSARUによるアニメ『平家物語』が非常に楽しめたので、こちらも観に行くことにしました。

作中での犬王の舞は圧巻で、とんでもない舞台演出もしっかり仕掛けがあることを見せているのが個人的に好みでした。一方で、友魚の演奏シーンは同じ視点の繰り返しでやや単調さを感じてしまいましたが、これは単に自分の好みかもしれません。曲が演奏している楽器と合わないロック調なのは、演奏そのものではなくその新しさ、観客にとってどう聞こえたのかを表現しているのかなと思いました。

原作も読んでみたいですね。

旧作

他にも見てた気もするんですが、あんまりちゃんと記録してない。

さよならの朝に約束の花をかざろう

岡田麿里氏が初監督を務めた、P.A.WORKS制作2018年公開の劇場作品です。不老長寿の種族の少女とその友人たち、そして少女に拾われ育てられた人間の少年の物語。

設定からして面白そうですが、本編も押さえておくべきところを押さえており本当に面白かったです。大きくは母と子、時の流れの物語なのですが、不老長寿の種族や古の巨獣と言ったファンタジー要素と世界観を取り入れることで、描きたいものをしっかり描けていると感じました。

同じくP.A.WORKS制作で岡田麿里氏がシリーズ構成を務めた『凪のあすから』を彷彿とさせる点も多いので、好きな方は見て損はしないと思います。しばらくしたらもう一回観たいですね……

仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル

仮面ライダードライブ』と『仮面ライダー鎧武』のクロスオーバー作品。感想は鎧武パートについて。

物語終了後を描いており、後日談として非常に良い出来でした。今作の敵メガヘクスは(少なくとも初登場時は)非常に強く、倒されても補充される様はメタルクウラを彷彿とさせました。呉島兄弟の共闘や、誰かや誰かの復活やその後の行動など、見所が多かったように思います。

鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル

仮面ライダー鎧武』のVシネマ第二弾(映画なのか?)。鎧武外伝は一通り見たのですが、第二弾はどちらも作中人物2人の関係性をテーマとしており、オススメです。

仮面ライダーデューク』では物語の途中を舞台とし、戦極凌馬から呉島貴虎へのかつての期待と今の失望と強い想いが描かれています。

仮面ライダーナックル』は物語終了後を舞台とし、ザックから今は亡き駆紋戒斗への感情が描かれますが、そこにダンス要素も活かされていたのが良かったです。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN / 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

樋口真嗣監督による『進撃の巨人』の実写化作品。

『シン・ウルトラマン』公開前に、関連作でも見ておこうかなと思い、同監督でウルトラマンを元ネタとする作品なので観てみました。『シン・ウルトラマン』と繋がる部分があるかというより、単に原作完結後に見る進撃の巨人の別解釈として一見の価値があるかもしれません。

本作の興味深いところは、原作で巨人化する同期が登場せず、代わりにオリジナルの人物が存在することです。また、原作の人気キャラであるリヴァイも登場せず、代わりに登場するのがシキシマさん。このシキシマさんがエレンと対比されるキャラになっており、原作後半のあの人やあの人の要素を含んでいます。

また、1作目の冒頭がパニックホラー的な演出として良かったり、巨人化エレンやある人物の巨人化シーンが純粋にカッコよかったりと、色々と見所もありました。
 

 
特に新しめの作品だと、どの程度内容まで言及するかが難しいですね。あと動画のリンクも付けた方がいいのかな。何もわかりません

*1:半年で区切る理由は、一年近く経つと大体忘れるからです。

*2:「良かった」は、肯定的な感想を出力する気分になった、みたいな意味合い。

*3:マーベル・シネマティック・ユニバース

*4:一部は初見

*5:続編が楽しみですの意

*6:延期もあり

*7:当然商業的な理由もあるのでしょうが

*8:ウルトラマンネクサス』の前日譚

*9:配信されていないのが問題ですが