まわるまわる

感想を置く場にしたい

『学園アイドルマスター』への現時点の印象と期待

『学園アイドルマスター』は、『アイドルマスターシリーズ』の最新作。アプリの開発は、『IDOLY PRIDE』でも知られるQualiArtsです。

gakuen.idolmaster-official.jp

配信時期は2024年春(予定)とのことで既にかなり情報が出てきていて、 初星コミュの冒頭が公開されたり、 怒涛の9日連続フル尺MV公開も始まっています。

この記事では、配信前の今、本作の印象や期待するところについてサクッと書いていこうと思います。

学園アイドルマスターとは?

舞台は、(タイトルの通り)初星学園という学園。 アイドルはアイドル科、プレイヤーはプロデューサー科に所属することになるという設定です。

(8ページと短くはありますが)初星学園のパンフレットもしっかり作られているのが面白いですね。

gakuen.idolmaster-official.jp

アイドル

プレイアブルなアイドルは9人(身長順に並べてくれるのは良いコンテンツ)。

アイドルのことは、紹介PVを見ることである程度把握できます。 特に理由はないですが……倉本千奈さんの紹介PVを貼っておきましょう。

www.youtube.com

紹介PVの中では、各キャラクターの初期パラメータが五角形で表示されます。 パッと見の印象として思うのは、なんだか小さかったり尖っているアイドルが多くない?ということ。 プロフィールで「才能があるようには思えないが」と書かれたり、不向きなことに敢えてチャレンジしていたりと、全体的に落ちこぼれだったり逆境にいるキャラが多い印象です。 入学試験のように、成績が明確に結果として出て順位付けされる、学園ならではの設定なのかもしれません。

シリーズ他作品と比較しても、本作からはこの逆境、苦境から這い上がるという精神を感じる気がします。 特にインパクトがあるのは、体力があまりになく細すぎるように見える篠澤広さん*1と、自称「実力がぶっちぎりで最下位」の倉本千奈さん。

花海咲季

さて、そんな中で一人大きくバランスの取れた五角形パラメータを形成しているのが、いわゆるセンターポジションの花海咲季さん。 彼女は入学試験首席で新入生代表挨拶もこなしており、何をやらせても器用にこなすタイプ。

www.youtube.com

彼女にとって大きな存在が、花海佑芽さんという。 この姉妹は様々なスポーツで競ってきたライバルだそう。 これまでの勝負は姉の咲季さんが全勝してきたそうですが、彼女は妹に眠る才能を知って恐れているんですね。 「だけどこのままじゃ、絶対に負けたくない相手に、絶対に負けたくないことで負けちゃうの!」「そんなに言うなら見せてあげる、偽物の天才が、夢を叶えるところをね!」はいずれも印象的な台詞。 自らを偽物の天才と呼び、それでも夢を叶えようとする姿、カッコいいね……

一方で妹は姉を心から尊敬している。既に花いている早熟な咲季さんと、未だだが大器晩成の佑芽さん。 姉が妹から尊敬される姉であり続けるためには……という話にもなっていきそう。

秦谷美鈴

咲季さんに対する佑芽さんのように、メイン3人(いわゆる信号機)にはそれぞれライバルアイドルと呼ばれるキャラクターが存在しています。

中でも月村手毬さんのライバルアイドルは、親友の秦谷美鈴さん。 実は手毬さんは甘えん坊で怠け者だそうですが、彼女はそんな親友を慈しみ大切にしている。 言わば手毬さんが安らげる場所であり、甘えを断ち切れない要因でもありそうです。

「私には、背伸びをして、無理をして、そうして辿り着いた場所が、心地の良いところだとは思えないんです」 という台詞は、なんとか這い上がらなければならない理由を持つ本作のアイドルたちとは対極に位置する思想のように感じます。

「月村手毬、まりちゃんの親友です」の語り方は、彼女への強い思い入れの表れでしょうか。

キャラクターの相関図も既に公開されていて、元ユニットメンバー、補習組、生徒会といった関係性も気になりますね。 特に、補習組の仲良しトライアングル……

ライブシーン

本作の一つの見所は、ハイクオリティなライブシーン。 ハイクオリティすぎて最初はプリレンダリングムービーかと思ったのですが、衣装や髪型も変えられるリアルタイムレンダリングだそうです*2。マジか……

アイドルの動きや会場の演出、カメラワーク、観客の動きに至るまで、臨場感があって(月並みな表現ですが)実際のライブのようにも見える映像になっています。 実際、CD音源とは別にゲーム音源を収録しているそうですね*3

「個」を大切にするというコンセプトのもとゲーム内のライブシーンはソロ限定としてライブ感を重視するという判断は、 他作品との差別化にもなっていて個人的にはかなり良いと思います。

www.youtube.com

倉本千奈

こちらは倉本千奈さんのライブシーン。

手にしたバトンで指し示したり、途中指揮棒のように使って、会場中のペンライトの色が変わっていくのが良いですね。 倉本千奈さんの趣味はお絵描きだそうですが、この景色もまた、彼女が描いた一枚の絵なのかもしれません。

www.youtube.com

おわりに

というわけで、学園アイドルマスターについて簡単に紹介し、現在の印象を語ってきました。

自らが偽物だとか、才能がないとか、不向きであるとかを認めざるを得なかった彼女たち。 そんな彼女たちが、客観視してくれる他者の存在を支えに這い上がり、夢を叶えようとする姿を見せてくれる。そんな作品であったらいいな〜と期待しながら配信待つことにしようと思います。

*1:

*2:公式回答:youtu.be

*3:参考:www.gamer.ne.jp